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東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント

東京インディペンデント2019
AO NOSE賞
各審査員の選評をここに掲載します。

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キャ☆ずな賞 NO.411 nodomさん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400184.jpg
<選評>

爽やかな水色にシルバーのキラキラ。
巨大なデコレーションを身に纏ったママチャリは、会場で一際目立っていました。

「おぉ、懐かしい。」
思わず出た言葉。

私が少女だったあの頃、デコトラも、暴走族も、ヤンキーも日常の愛しい光景でした。
彼らの作る車や単車は、ケバケバしいほど派手で、驚くほどアーティスティックであった。
この作品を作った方は同世代か?はたまた、昭和を知らない平成ジャンプか?
切りっぱなしの空き缶の装飾、前に置かれたワンカップの空き瓶にカップラーメンの食べかす(※他の作家さんによる合作)、雑に塗られたペンキ。
どちらにせよ、バロックでパンクなヤンキー文化をご存知の方か。

名も無きアーティストたちによる昭和のストリートアートと、キャプションなし!タイトルなし!名前なし!のこのアンデパンダンと見事シンクロしていたように思う。愛羅武勇な作品です♡

飯田 かずな(写真家)
フォトショップでデジタル加工したビビッドかつキッチュな作風で広告・雑誌・写真集・CDジャケット・映画のアートディレクターなど、多方面で活躍中。近年息子バンバンの美術教育に目覚める。

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もも賞 NO.465 北上貴和子, 354 李静文, 632 曽根裕, 302 田中昌樹, 556 キャツべパーマさん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400220.jpg

<選評>
全ての作品にキャプションがなく、わからない…となってしまい、はじめは平面から選ぼうと思ってたのですが、これとても良いけど主流っぽいから違うのかな、とか、基準もよくわからなくなり、とにかく見た目がぐっと来たものを選ぶことにしました。

平面も立体も混在したとんでもない量の作品の中から、廃材を使ったスケールのある立体なのに色と形のバランスが良くて目を引いたのと、強いオレンジの色味やダンボールの黒配色が、スターリングルビーみたいでかっこいい!と思い選びました。

荒削りなのに、下から上まで心地よいバランスで重ねられていて、特に、下の冷凍庫の蓋を外しているところが、造形的にぐっときました。
黒ガムテ部分など、細部が丁寧な作り込みだったら、もっとずっと見ていられるような作品だったかと思います。

 しかし裏側を見ると、オブジェの1個ずつに番号が貼ってあり…合作?であることがわかりました。
もしかして、運営がスペースがないから、廃品系の作品をまとめて重ねたの…?だとしたら運営賞?人数多くないかなど、会議でも謎が深まりました。

私のイメージだと、仲良しのセンスの良い立体系イケイケなお兄さんたちが3人くらいで遊びながら作ったかんじ、ではと思ったのですが、あとで山ちゃん先生が見つけてくださり判明したのは、今展示発起人の曽根裕さんも入った合作だということ、上の紙コップは遊びに来た磯村暖さんのものだったということです。
びっくりですが、イケイケお兄さんたちであることには、間違いなかったです。

磯部 桃(アーティスト)
ルカノーズこどもくらすで現在7クラスを受け持ち美術の授業を行う。演劇、パフォーマンスを行うほか、画家としても活動中。

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shiorizm賞 NO.46 井上佳与さん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400212.jpg
<選評>
見れば見るほど気になる作品は次々に出てきて、でもキャプションも説明も名前すらない、どーすりゃ良いのさ状態。
そんな中でこの作品は最初あまりにも自然にそこにあったのでまったく目に入りませんでした。
その周辺に他にも日常グッズがあったりしたから完全に溶け込むアートでした。

これって公衆トイレの一角?
誰かのバスルーム?

いずれにしてもとてもルーズに生きている人の姿が見え隠れするなと思いました。
ほったらかされた割れたクリームのケース
適当に置かれたアメピン
黄金のう○ちのような何かのクリーム?(歯みがき粉?)
無造作にタイルで消された煙草の吸殻

ただ、、、それらが何だか愛しく美しく作られていて見ているうちに心惹かれていきました。

ダメな男を愛してしまってどうにも断ちきれない女の朝見る風景なのか、
そもそもルーズな女の混沌とした日常なのか。
この視点は作者の優しさなのか弱さなのか、、、

そんな心情を思わせるこの作品には
日常の物の面白さに目を向けたアメリカンポップアート期の軽やかさに日本映画の湿っぽさを盛り込んだような面白さを感じました。

タイトル等のキャプションが無かったので作者の意図は分かりませんが、楽しく妄想できる作品でした。

鈴木 誌織(shiorizm)(アーティスト)
アーティストとして国内外で活動しながら、ルカノーズ池袋みらい館校で、社会人クラスを担当。

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金古真紀賞 NO.307 柴田彩芳さん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400189.jpg
<選評>
この作品は、A4の紙一枚、作家の略歴と解説が書かれたキャプションのような体裁で、他の作品のキャプションと勘違いされて見向きもされないのではないかと思うほど、そっけなく、壁に留められていました。

しかし、みると、作家名は書いてなくて、「No.2」とだけあります。

この作品を観て、ジョセフ・コスース「1つと3つの椅子」をまず思い浮かべました。
そして、そこから実体としての椅子と、椅子の画像の2つを取り除いた、椅子の説明のみが残った状態を想像しました。
コンセプチュアル・アートの提起として3要素の提示が必要だった1960年代から、具象は完全に取り除かれ、説明文のみで作品は成立する。
この作品は、そう訴えているように私には汲み取れました。

そして、作者名を伏せられて生没年、生没地、作風が書かれていると、「いったい誰のこと?」と、ものすごく(!!!)気になってしまい、想像力を刺激されました。

すっきりと解決しない謎の余韻も、作品の魅力の一つだと思います。

金古 真紀(絵本作家)
ルカノーズ副主宰として、目黒校社会人クラスで美術を教える。美術検定1級を取得しアートナビゲーターとしての活動もスタート。

※審査当日に貼られていた出展者No.273は、後日No.307 柴田彩芳さんと修正されていたため、画像と審査コメントは、審査日当日の作品についてのものです。

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山内康嗣賞 NO.94 葛駿さん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400162.jpg
<選評>
私は以前、スーパーの精肉部門にて12年間に渡り肉をスライスするアルバイトに従事していた。
そのため、ピンクと白のまだら模様を見るととっさに反応する身体になってしまった、、、

そして、会場でも同様に反応したのが葛駿さんの作品であった。

よく見ると左右ペアで“肉とその類似画像”の集合体であることが分かり、益々興味をそそられた。
「細胞と肉」「衛星写真と肉」「樹木と肉」などスケールの大きな前菜とメインディッシュのようでもあり、更にそのシュールな組み合わせが様々な想像力を掻き立て、プリミティブアートとしても解釈できる。

昔、スライサーで肉を切りながら“細胞の集合体”や“豚が木に登る”のは連想できたが
さすがに衛星写真までは思い付かなかった、、、

あっぱれである。

山内 康嗣(画家)
ルカノーズ池袋みらい館校で、社会人3クラスを受け持つ。オープンカレッジでは「アクリル絵の具で描く『モネの水面』講座」を担当。

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Renji賞 NO.54 大西茅布さん

東京インディペンデント2019 AO NOSE賞審査員コメント_d0358704_00400284.jpg

<選評>
「東京インディペンデント」という突如出てきた過激な展覧会の猛烈な数の作品の中から、
私が勝手にベストに選んだのは、キリスト教の祭壇画のような組み合わせの大型作品。

今回1000点以上の作品の中でも最大の面積、圧力、そして描写力も申し分ない。

で、、それぞれの場面の言わんとしていることを想像しながらも、左のメインピースらしき大画面に感じるのは
17世紀のスペインの巨匠エルグレコの後期ルネサンス(マニエリスム)系の三原色(青・赤・黄色)・空気感。

作者は古典を引用しつつも、今では古本屋で数万円とも言われるレトロ・オカルト本、講談社のドラゴンブックス系のビジュアルをミックスした<昭和オカルト・マニエリスム絵画>と呼べるような40~50代男子にはたまらない作品を提示している・・・ように思えた。笑

三杉レンジ(画家)
AONOSE代表。ルカノーズ主宰として目黒校、池袋校を展開。絵画マニア。

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>東京インディペンデント2019 AO NOSE賞

by lukanose-ikebu | 2016-04-27 01:06 | NEWs | Comments(0)


池袋の絵画教室ルカノーズ


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